ラビ→神田

その手で、その目で、俺を殺して


君の心臓はもうあいつにしか反応しない。


それを隣で見たくないのが理由じゃ駄目かな


殺したら一生俺を忘れないだろ？


白より深く脳に刻まれる。


赤から黒へ、黒から白へ


ベクトルの向きを知っているのは一番最初の


赤の俺だけ。


なぁ、ユウ


今すぐアレンの手を離して俺の首を絞めてよ

アレリナ

きっとこれは君の涙


止まない雨が僕の顔を打つ


泣かないで…君のせいじゃない


これは僕の













エゴ

恋次→白哉

なんだろう



アンタの手が、目が、いつもと違う。



ああ…そうか。



今日は奥さんの命日でしたっけ。







嫉妬という黒い渦が身体を支配する。



俺の前では何も考えないで下さいよ。







……せめて、今だけでも。

黒雲・積雲

風が止んだ気がした。


朱に染まった刀を鞘に収める仕草に無駄が無くて、私は目から水を零す


貴方と私の、近くて遠い距離を実感してしまった


人間だった肉塊を避けながら、元来た道へ進んでいく


きっとこれは貴方なりの優しさ













嗚呼、いっそ貴方が私に手をかけてくれたなら









それはどれだけ喜ばしい事だろう

ゲンネジ

長く美しい黒髪
誰かが言うまでも無い程の整った容姿
頭から指先まで無駄な動きは一切無い


プライドを壊したい
心の中を掻き乱したい


そう思う事さえ禁忌なのか




金色の髪をかき上げながら、隣に眠る君に問う